標識(読み)ひょうしき

精選版 日本国語大辞典 「標識」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐しき ヘウ‥【標識】

〘名〙
① 目じるし。目じるしとして設けられたもの。しるし
※通俗赤縄奇縁(1761)二「一面には汴梁の二字を写(かき)、これを以て標識(ヒャウシキ)(〈注〉メジルシ)となし」 〔嵆康声無哀楽論
哲学で、他の対象と区別して、ある対象を確定し、それを認識できるようにさせるような表象的または概念的特性・性質。〔いろは引現代語大辞典(1931)〕
統計学で、母集団の各要素に、その属性を表示するためにつける数値。たとえば、品質検査のとき、合格品に1を、不合格品には0をつけた場合の1、0が標識である。

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デジタル大辞泉 「標識」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐しき〔ヘウ‐〕【標識】

目印。目印として設けられたもの。「交通標識
[類語]記号符号目印マーク指標サイネージばつペケ略号目盛り合図信号シグナルサイン手招き目配せウインク片目をつぶる暗号目交ぜ合い印狼煙のろし烽火号砲警鐘半鐘振鈴

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普及版 字通 「標識」の読み・字形・画数・意味

【標識】ひよう(へう)し・ひよう(へう)しき

めじるし。符号。魏・康〔声に哀楽無き論〕夫(そ)れ言は自然一定の物に非ず。五方俗を殊にし、事を同じうし號を異にす。一名を擧げて以て標と爲すのみ。

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栄養・生化学辞典 「標識」の解説

標識

 (1) →マーカー,(2) しるしのこと,(3) しるしをつけること,(4) 情報や,指示を与える記述,もしくは,ものを記した紙などの小片など.

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世界大百科事典(旧版)内の標識の言及

【鉄道信号】より

…鉄道において,列車の運転の指示,あるいは従事員間の意図の伝達などに用いられる信号,合図などの総称。日本国有鉄道では,鉄道信号を形,色,音などによって,列車または車両に対し一定区域内を運転するときの条件を指示する〈信号〉,形,色,音などによって,従事員相互間で合図者の意図を相手方に伝える〈合図〉,形,色などによって,設備の状態を現示する〈標識〉の三つに分けている。 本格的な鉄道営業は,1825年イギリスのストックトン~ダーリントン間で蒸気機関車による運行が行われたのに始まる。…

【道路標識】より

…安全,円滑かつ快適な道路交通を実現するための情報を,記号または文字で伝える標識。〈道路法〉および〈道路交通法〉に基づき,路側または道路上方に設置される。…

※「標識」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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