植物繊維(読み)しょくぶつせんい

精選版 日本国語大辞典 「植物繊維」の意味・読み・例文・類語

しょくぶつ‐せんい ‥センヰ【植物繊維】

〘名〙 植物細胞で構成されている天然繊維のこと。主成分繊維素セルロース)。綿、麻が実用繊維としてこの中にはいる。

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デジタル大辞泉 「植物繊維」の意味・読み・例文・類語

しょくぶつ‐せんい〔‐センヰ〕【植物繊維】

植物から得られる繊維の総称。主成分はセルロース。綿などの種子毛繊維、ミツマタ・コウゾなどの靭皮じんぴ繊維、マニラ麻などの葉繊維、木材繊維などがある。

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百科事典マイペディア 「植物繊維」の意味・わかりやすい解説

植物繊維【しょくぶつせんい】

植物体から比較的簡単な方法で得られる繊維類の総称。主成分はセルロース。おもなものに種子毛繊維(木綿カポック),樹皮繊維アマタイマチョマジュートミツマタコウゾ),葉脈繊維(マニラアササイザルアサ)などがある。織物製紙などに利用

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世界大百科事典(旧版)内の植物繊維の言及

【織物】より

…近年まで一部の地方では樹皮繊維で織物が作られて衣料となっていたし,現在もわずかながら榀布(しなぬの)は新潟県山北町大字雷や山形県温海町関川などで,葛布は静岡県掛川で織られている。しかし,樹皮繊維は堅く粗々しいものであったから,川にさらし,灰汁(あく)で煮,槌でたたいて繊維をほぐすという採糸の苦労があり,いつしか一般的でなくなり,やわらかく,紡ぐことのたやすいチョマやタイマが植物繊維の主要な原料となってきたのである。近代になって化合成繊維が出現するまで,天然繊維の主要なものは植物性の麻と木綿,動物性の絹と毛であった。…

【繊維】より

…この直鎖状高分子は繊維の長さ方向に配列したフィブリル(微小繊維)を作り,さらにフィブリルが集合して繊維を形成する。
[繊維の生産]
 植物繊維は,種子毛繊維の綿花が世界中で最も大量に生産され,全繊維に占める割合は約50%であり,生産高も年々増加している。ほかに生産高は大きくないが,植物の皮から作られる亜麻や大麻,および葉柄から採った繊維であるマニラ麻など,植物の各部位から採って作られる。…

※「植物繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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