(読み)スギ

デジタル大辞泉 「杉」の意味・読み・例文・類語

すぎ【杉/×椙】

ヒノキ科の常緑大高木。高さ50メートル以上に達し、長寿。幹は直立し、樹皮褐色で縦に裂ける。葉は小さい針状で、枝に密につく。早春、多数の雄花と球状の雌花とをつける。花粉は多量で広範囲に飛散し、花粉症の原因となる。日本特産で、産地により、吉野杉秋田杉北山杉屋久杉などがある。材は、木目がまっすぐで香りがあり、建築・家具などに多用される。 花=春 実=秋 落葉=夏》「―の花こぼれしとうや物詣/たかし
紋所の名。杉の木をかたどったもの。一本杉・丸に二本杉・三本杉・杉巴など。
杉形すぎなり」の略。
[補説]「椙」は国字

さん【杉】[漢字項目]

常用漢字] [音]サン(漢) [訓]すぎ
〈サン〉木の名。スギ。「老杉
〈すぎ〉「杉皮杉板糸杉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「杉」の解説

杉 (スギ)

学名Cryptomeria japonica
植物。スギ科の常緑針葉高木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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