本性(読み)ほんしょう

精選版 日本国語大辞典 「本性」の意味・読み・例文・類語

ほん‐しょう ‥シャウ【本性】

〘名〙
① (古くは「ほんじょう」とも) うまれつき。本来性質本質天性。ほんせい。また、しっかりした心がまえ。
菅家後集(903頃)哭奥州藤使君「唯要持本性、終無傾倚
※大観本謡曲・巻絹(1537頃)「狂ひ覚めて、又本性(ほんしゃう)にぞなりにける」

ほん‐せい【本性】

教育心理・論理術語詳解(1885)「本性(ホンセイ)〈略〉経験ニ由ラズ教育ニ由ラズシテ生レナガラニ具備スル能力ヲ本性ト云フ」 〔漢書‐匡衡伝〕

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デジタル大辞泉 「本性」の意味・読み・例文・類語

ほん‐しょう〔‐シヤウ〕【本性】

《古くは「ほんじょう」とも》本来もっている性質。生まれながらの性質。ほんせい。「本性をあらわす」
本心。また、正気。「酔って本性を失う」
[類語]生地下地地金さが気性気質性向性情性格気象気立て気前心ばえ心根心柄じょうたち性分性質本能天性気心気風人となり人間性キャラクター気質かたぎ肌合い家風精神生得的本有的根っから持って生まれた先天的生まれ付き生まれながら生来生得天賦天稟てんぴん天分天資稟性ひんせい

ほん‐せい【本性】

ほんしょう(本性)」に同じ。

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普及版 字通 「本性」の読み・字形・画数・意味

【本性】ほんせい

本来の性。〔子、性悪〕禮義積僞なるは、豈に人の本性ならんや。そ人の性なるは、堯・禹と・(盗)跖と、其の性一なり。

字通「本」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「本性」の解説

本性 ほんしょう

?-? 鎌倉-南北朝時代の僧。
法相(ほっそう)宗。大和(奈良県)般若(はんにゃ)寺の住僧元弘(げんこう)の乱(1331)で笠置(かさぎ)山にのがれた後醍醐(ごだいご)天皇が六波羅(ろくはら)の兵に攻囲された際,大石を敵中になげて多数を殺傷,寄せ手をしりぞけたという。

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