本則(読み)ほんそく

精選版 日本国語大辞典 「本則」の意味・読み・例文・類語

ほん‐そく【本則】

〘名〙
① 仏語。宗師が学人に示す仏祖語句。古則。また、公案のこと。
※無難禅師仮名法語(1670‐76頃)下「老婆に逢ふ、本則参し給ふ由、則は何ぞ」
② 正規の規則。根本の法則。原則。本格。たてまえ。
女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉一八「今その亀戸工場の分に就いて本則及び協議員選挙細則を掲げる」
法令本体を構成する部分付則に対するもの。
④ 普化(ふけ)宗の僧である虚無僧が入門のとき本山(関東は下総一月寺、関西は京都明暗寺)から与えられる証書鑑札として山門を出る際は必ず持ち歩いた寺法。転じて、虚無僧が尺八を持つところから尺八の免許状。
※雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)満一「本(ほン)そくを取てこの頃夜をふかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「本則」の意味・読み・例文・類語

ほん‐そく【本則】

根本・標準になる規則。原則。たてまえ。
法令の本体となる部分。⇔付則
[類語]規則決まり定め規定規程条規定則規約約束規準規矩準縄きくじゅんじょう規律ルールコード総則通則細則付則概則おきて

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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