朝霧(読み)あさぎり

精選版 日本国語大辞典 「朝霧」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ぎり【朝霧】

〘名〙
朝方に立ちこめる霧。⇔夕霧。《季・秋》
万葉(8C後)二〇・四三一九「たかまとの秋野の上の安佐疑里(アサギリ)につま呼ぶをしか出で立つらむか」
太平記(14C後)一七「俄に朝霧(アサギリ)深立隠して、咫尺の内をも見ぬ程なりければ」

ちょう‐む テウ‥【朝霧】

〘名〙 朝立つ霧。あさぎり
本朝無題詩(1162‐64頃)五・冬二首〈藤原忠通〉「身惑重城朝霧底、家占邃窟暮雲端」 〔張協‐七命〕

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デジタル大辞泉 「朝霧」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ぎり【朝霧】

朝方に立つ霧。 秋》「―や村千軒の市の音/蕪村
[補説]書名別項。→朝霧
[類語]ガススモッグ雲霧夕霧夜霧狭霧海霧かいむ海霧うみぎり煙霧濃霧

あさぎり【朝霧】[書名]

永井竜男短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は、昭和24年(1949)、「文学界」誌に発表同年の第2回横光利一賞を受賞。作品集は昭和25年(1950)刊行で、ほかに「『あひびき』から」「菊と飛行機」などの作品を収める。

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普及版 字通 「朝霧」の読み・字形・画数・意味

【朝霧】ちようむ

暁霧

字通「朝」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「朝霧」の解説

朝霧

北村薫の連作中編集。1998年刊行。「円紫さんと私」シリーズ第5作。

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