(読み)けい

精選版 日本国語大辞典 「景」の意味・読み・例文・類語

けい【景】

[1] 〘名〙
① 日の光。日光。日ざし。
※玉葉‐承安四年(1174)七月二七日「夕陽西傾、其景不公卿座」 〔陶潜‐帰去来辞〕
② 見わたしたありさま。けしき。光景。風景。ながめ。
太平記(14C後)一七「雪中の景(ケイ)をぞ興ぜさせ給ける」
※記念碑(1955)〈堀田善衛〉「編輯局の一角は、農家の夜なべのような景を呈し」 〔謝朓‐将遊湘水尋句渓詩〕
③ 興を添えるもの。
※寝白粉(1896)〈小栗風葉〉三「三絃(いと)の、景(ケイ)のと独り忙はしげに立廻れり」
[2] 〘接尾〙 劇などの場面。いくつかに分けた場面の一つ。ふつう、大きく「幕」に分け、幕の中をさらに「景」に細分する。

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デジタル大辞泉 「景」の意味・読み・例文・類語

けい【景】[漢字項目]

[音]ケイ(漢) エイ(漢)
学習漢字]4年
ケイ
日の光。ひかげ。「返景
眺め。景色けしき。「景観景勝景物遠景佳景光景叙景絶景点景背景風景夜景
ありさま。ようす。「景況情景
仰ぎ慕う。「景仰けいこう景慕
大きい。「景福
〈エイ〉(「」と通用)写真。「景印
[名のり]あきら・かげ・ひろ

けい【景】

[名]景色。ながめ。その場のありさま。「白一色の冬山
[接尾]助数詞演劇で、幕をさらに細かく分けた場面を数えるのに用いる。「二幕三
[類語]景色風景風光風色ふうしょく景観景色けいしょく景趣眺望眺め見晴らしパノラマ風物近景遠景美観壮観大観

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