手にする(読み)てにする

精選版 日本国語大辞典 「手にする」の意味・読み・例文・類語

て【手】 に する

① 何かある行為をするために、自分の手で持つ。じかに手に取る。
※風流魔(1898)〈幸田露伴〉七「おのれが職業をも等閑に付してまた顧みざるに至り、鎚を手にせんとも鏨(たがね)を手にせんともせず」
② 受け取る。落手する。
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉上「前触も何もなく突然斯ういふものを手にしたといふことは」
手段にする。口実にする。
洒落本通言総籬(1787)二「いささかな事を手にしてねるつもり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手にする」の意味・読み・例文・類語

に◦する

手に取って持つ。「本を―◦する」
自分の物にする。「欲しかった車をやっと―◦する」
[類語](1持つとる握る携える捧げる捧げ持つ/(2入手獲得取得拾得既得先取先取り手に入る手に入れる手中に収める手に落ちる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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