懐刀(読み)ふところがたな

精選版 日本国語大辞典 「懐刀」の意味・読み・例文・類語

ふところ‐がたな【懐刀】

〘名〙
① 懐や帯の間にはさんで携帯する小さい守り刀。懐剣
※長門本平家(13C前)一「昇殿の人の、五節の坊にて懐刀さすことなし」
知謀にたけ、秘密の計画相談などにあずかる腹心部下
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部「殊に慶喜が懐刀とも言ふべき水戸出身の原市之進とは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「懐刀」の意味・読み・例文・類語

ふところ‐がたな【懐刀】

懐中に所持する護身用の小さい刀。懐剣かいけん
腹心の部下。「社長の懐刀
[類語](1短剣短刀あいくちどす懐剣守り刀けんつるぎ刀剣太刀大刀たち大刀だいとう小刀しょうとう名刀宝刀軍刀牛刀日本刀青竜刀サーベル銃剣手裏剣真剣脇差し小柄人斬り包丁快刀業物木刀木剣木太刀竹光長刀なぎなた/(2右腕腹心手足

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android