慶留間島(読み)ぎるまじま

日本歴史地名大系 「慶留間島」の解説

慶留間島
ぎるまじま

[現在地名]座間味村慶留間

阿嘉あか島の南南東約二五〇メートルに位置する。面積一・一五平方キロ、最高点一五七・四メートルの高島。島の形はほぼ円形。島の南西部にわずかな海岸低地があり、唯一集落慶留間げるまが立地する。島の地質植生は座間味島と基本的に同様。島の南東端の海岸砂丘地に慶留間遺物散布地があるが、未詳。集落の中央部にある高良家の屋敷を取囲む石垣の石材はすべて周囲のサンゴ礁から採取されたハマサンゴである。近世慶良間島水夫が多かったが、同家もかつて船頭の家であったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慶留間島」の意味・わかりやすい解説

慶留間島
げるまじま

沖縄県座間味島の南方海上約 4kmにある島。慶良間諸島の一島。座間味村に属する。唯一の集落は,かつて琉球王府公用船航海に携わった人々の里として開け,船頭職を務めた高良家(たからけ)の住宅は国の重要文化財に指定されている。1998年6月に完成した阿嘉大橋で阿嘉島と結ばれた。慶留間島と外地橋で結ばれた外地島には慶良間空港がある。慶良間諸島国立公園に属し,周辺の海域は慶良間諸島海域公園地区に指定されている。面積 1.15km2人口 64(2020)。

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デジタル大辞泉プラス 「慶留間島」の解説

慶留間島

沖縄県島尻郡座間味村、阿嘉(あか)島の南に位置する慶良間列島の島。面積約1.15平方キロメートル。「げるまじま」と読む。阿嘉島との間に阿嘉大橋が架かり、南に位置する外地島(ふかじしま)との間には慶留間橋が架かる。琉球建築様式の古民家高良家住宅」は国指定重要文化財。国指定天然記念物のケラマジカが生息する。

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世界大百科事典(旧版)内の慶留間島の言及

【慶良間列島】より

…面積19km2,人口725(1995)。西部は,座間味(ざまみ)島を主島として阿嘉(あか)島,屋嘉比(やかび)島,慶留間(げるま)島,久場(くば)島など20余島を含み,後慶良間と呼ばれ,座間味村に属する。面積17km2,人口1018(1995)。…

※「慶留間島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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