悪気(読み)ワルギ

デジタル大辞泉 「悪気」の意味・読み・例文・類語

わる‐ぎ【悪気】

相手に害を与えようとする気持ち。悪意。「悪気があって言ったのではない」
[類語]悪意意趣悪感情悪心邪気邪心出来心

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悪気」の意味・読み・例文・類語

わる‐ぎ【悪気】

〘名〙
① 人を憎悪する気持。また、人に害を与えようという心。悪意。わるごころ。わるげ。
※雑俳・折句大全(1803)「送り人に悪る気が無て恋が出来」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七「悪気(ワルギ)でした訳ぢゃアなからう」
意地の悪いまわり気。邪推の心。
浮世草子・俗つれづれ(1695)五「本を禿がかしける。是にも悪気(ワルキ)まはしてもし又最前の伽羅すこし、くださりませいといひかかられては返事がむつかしいと」
悪知恵
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)中「又あの子にわる気を付、人の目をくらますは人かひよりものぶといやつ」

あっ‐き アク‥【悪気】

〘名〙
① わざわいをなす気。
※東京教育大本下学集(室町中)「胡椒〈略〉一説云皇后宮以椒塗壁温暖避悪気」
日葡辞書(1603‐04)「Acqiuo(アッキヲ) サル」 〔新語明誡
② 濁った空気。くさい空気。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔文天祥‐正気歌序〕

わる‐げ【悪気】

※欧米印象記(1910)〈中村春雨〉大陸横断日誌「別に悪気(ワルゲ)のある婦人にもあらざりしかと思ひ直せしものの」

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普及版 字通 「悪気」の読み・字形・画数・意味

【悪気】あくき

わざわいをもたらす悪い気。〔後漢書、明帝紀〕昔、禹、九牧の金を收め、鼎を鑄て以て物に象り、人をして姦を知り、惡氣にはざらしむ。

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