役儀(読み)やくぎ

精選版 日本国語大辞典 「役儀」の意味・読み・例文・類語

やく‐ぎ【役儀】

〘名〙
① やくめ。つとめ。任務職掌職分
仮名草子智恵鑑(1660)一「我々は人を見たてて、それそれの(ヤクギ)申付
課税租税課役
※諏訪古文書‐午九月九日(古事類苑・政治八三)「役義者粟佐起高ほど、新田より御申付可成候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「役儀」の意味・読み・例文・類語

やく‐ぎ【役儀】

つとめ。任務。役目。「役儀上あとへは引けない」
課税。租税。課役。
[類語](1勤めにん任務義務責任責務本務使命役目やくぶん本分職分職責責め課業日課

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の役儀の言及

【被官百姓】より

…旧盛岡藩の名子百姓は在郷武士である地頭の小作人であるとされるが,名子と呼ばれるものにも被官百姓と同質のものもある。 被官の提供する農業労働・家事労働は役儀・日手間などと呼ばれ,役儀には3~5日の少数のものから,年間75日に及ぶものまでの差がみられる。そのほか年頭の挨拶に,家によって定まる穀物・チョマ(苧麻)・桶などの定量を持参する例もある。…

※「役儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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