廃棄(読み)はいき

精選版 日本国語大辞典 「廃棄」の意味・読み・例文・類語

はい‐き【廃棄】

〘名〙
① 不用なものとして捨てさること。やめて用いないこと。
史記抄(1477)一九「善積と物をよく買て居て価の貴ときに廃棄する様に売ぞ」 〔後漢書‐黄琬伝〕
② 旧民事訴訟法のもとで、控訴裁判所が、新たな裁判をもって、原裁判所の違法な判決または訴訟手続を取り消すこと。
※民事訴訟法(明治二三年)(1890)四二三条「控訴裁判所は其判決及ひ違背したる訴訟手続の部分を廃棄し」
③ ある物を、本来の用途に供し得ないようにして捨てること。
※古物営業法(1949)一九条「古物商又は市場主は、前二条の帳簿を廃棄しようとするときは」
条約を当事国の一方的な意思によって効力を失わせること。

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デジタル大辞泉 「廃棄」の意味・読み・例文・類語

はい‐き【廃棄】

[名](スル)
不用なものとして捨てること。「古い資料廃棄する」
条約を当事国の一方の意思によって効力を失わせること。
[類語](1破棄捨てる投棄遺棄焼却焼き捨てる掃き捨てる投げ捨てるかなぐり捨てるぽいする/(2廃止撤廃解消撤回破棄放棄全廃廃する

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普及版 字通 「廃棄」の読み・字形・画数・意味

【廃棄】はいき

うちすてる。〔漢書、酷吏、尹賞伝〕夫、と爲りて、~一たび軟、任に(た)へざるに坐してぜらるれば、身廢せられ、赦(ゆる)さるる時る無し。其の羞辱は、貪臧に坐するより甚だし。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「廃棄」の解説

廃棄

特定の資料をコレクションから取り除くこと.資料を除籍した後の処理を指すが,除籍の同義語として使用されることがある.

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