(読み)てい

精選版 日本国語大辞典 「帝」の意味・読み・例文・類語

てい【帝】

〘名〙 皇帝称号のある君主。みかど。日本では多く天皇の名に付して、「…帝」と熟して用いる。
懐風藻(751)大友皇子伝「皇太子者。淡海帝之長子也」 〔詩経大雅・皇矣〕

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デジタル大辞泉 「帝」の意味・読み・例文・類語

てい【帝】[漢字項目]

常用漢字] [音]テイ(漢) タイ(呉) [訓]みかど
テイ
天下を治める最高の支配者。天子。「帝王帝国五帝皇帝女帝聖帝先帝大帝
宇宙を統括する最高神。「上帝天帝白帝
帝国主義」の略。「反帝
〈タイ〉天子。また、神。「煬帝ようだい
[名のり]ただ

たい【帝/諦】[漢字項目]

〈帝〉⇒てい
〈諦〉⇒てい

てい【帝】

みかど。天子。皇帝。「平城」「光武

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【王】より

…一般的な概念としては一国家,一民族,一部族などの最高支配者のことをいう。小規模な共同体の首長から強大な王国の支配者まで,世界史上,さまざまな王の類型が存在するが,通常,複数の国家の最高支配者とされる皇帝とは区別される。歴史的にみれば,古代の諸民族は国家形成の時期には王によって統合・支配されるのが普通で,ギリシア,ローマの都市国家でも形成期の段階では,戦士貴族のうち,〈同等者中の第一人者〉が王となった。…

【皇帝】より

…王の中の王,諸王に超越する王の称号としての皇帝は,王権の及ぶ範囲が共同体や部族・氏族連合を越える広大な帝国の成立と結びついている。したがって,皇帝の称号の成立は,そこに含まれる国際関係を帝国の秩序に組み入れる観念の形成とも不可分といえる。…

【天】より

…それよりさき,殷代の卜辞(甲骨文)のなかに天とおぼしい文字は散見するが,至上神や天空の意味で使われているわけではなく,王国維によれば卜辞の天は頭の大きな人間の象形だという(《観堂集林》釈天)。この宗教国家で崇拝されていた至上神は〈帝〉であった。やがて,もと遊牧民だったともいわれる周が殷を滅ぼすと(殷周革命),周は天をもって帝に代える。…

【天帝】より

…中国における天上の最高神。殷代の甲骨文資料に帝,あるいは上帝の語が見え,雨や農作物の収穫を支配し,都邑の建設に許可を与えたりしている。しかしすでに〈隠れた神〉であったらしく,帝の力は〈帝の使(者)〉や〈帝の臣〉を介して発現される。…

※「帝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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