左翼作家連盟(読み)さよくさっかれんめい(英語表記)Zuo-yi-zuojia lian-meng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「左翼作家連盟」の意味・わかりやすい解説

左翼作家連盟
さよくさっかれんめい
Zuo-yi-zuojia lian-meng

中国の文学団体。 1930年上海で結成。プロレタリア文学論争を経て団結した進歩的作家の統一組織。「左連」と略されることが多い。おもなメンバーは魯迅茅盾 (ぼうじゅん) ,瞿秋白 (くしゅうはく) ,郁達夫田漢丁玲ら。魯迅の指導のもとに若い作家,評論家が活躍し,『拓荒者』『北斗』『文芸新聞』などの機関紙誌を通じて反動文学者ときびしく論争,対立した。しかし 31年には柔石胡也頻殷夫らが国民党政府に捕えられて虐殺され,さらに刊行物が発禁となり,魯迅にも逮捕状が出るなど徹底的に弾圧されて活動不能となり,36年国防文学論争の発展と中国文芸家協会の成立によって自然に解散した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「左翼作家連盟」の意味・わかりやすい解説

左翼作家連盟
さよくさっかれんめい

中国左翼作家連盟

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