妄言(読み)ぼうげん

精選版 日本国語大辞典 「妄言」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐げん バウ‥【妄言】

〘名〙 (「ぼう」は「妄」の漢音) でまかせにものを言うこと。また、そのことば根拠のないことば。でたらめ。妄語。もうげん。
菅家文草(900頃)一・哭菅外史、奉寄安著作郎「酷悲穿眼復消魂、皆道希顔是妄言」 〔史記‐項羽本紀〕

もう‐げん マウ‥【妄言】

〘名〙 でまかせのことば。偽りのことば。ぼうげん。もうごん。
集義和書(1676頃)一五「悪口妄言世俗の卑辞は、少し心ある人はいはず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「妄言」の意味・読み・例文・類語

もう‐げん〔マウ‐〕【妄言】

根拠もなくみだりに言う言葉。でまかせの言葉。ぼうげん。「妄言を吐く」
自分の述べた言葉をへりくだっていう語。ぼうげん。「妄言多謝」
[類語]失言暴言放言出任せうわ言寝言たわ言ざれ言しれ言無駄口言い過ぎ過言口が過ぎる言い過ぎる

ぼう‐げん〔バウ‐〕【妄言】

もうげん(妄言)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「妄言」の読み・字形・画数・意味

【妄言】もう(まう)げん

でたらめをいう。〔荘子斉物論〕予(われ)嘗(こころ)みに女(なんぢ)が爲に之れを言せん。女以て之れを聽せば、奚(いかん)。

字通「妄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android