大和青垣国定公園(読み)やまとあおがきこくていこうえん

精選版 日本国語大辞典 「大和青垣国定公園」の意味・読み・例文・類語

やまとあおがき‐こくていこうえん やまとあをがきコクテイコウヱン【大和青垣国定公園】

奈良県北部にある国定公園奈良盆地の東縁をなす大和高原一部で、山辺の道、柳生街道三輪山などが含まれている。昭和四五年(一九七〇指定

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デジタル大辞泉 「大和青垣国定公園」の意味・読み・例文・類語

やまとあおがき‐こくていこうえん〔やまとあをがきコクテイコウヱン〕【大和青垣国定公園】

奈良県北部にある国定公園。大和高原の西部にあたり、柳生街道・山辺やまのべの道初瀬はせ周辺などが含まれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大和青垣国定公園」の意味・わかりやすい解説

大和青垣国定公園
やまとあおがきこくていこうえん

奈良県中北部、大和高原の西部地域を占める国定公園。倭建命(やまとたけるのみこと)の国偲(くにしの)びの歌「倭(やまと)は国のまほろばたたなづく青垣山隠(こも)れる倭し美(うるわ)し」にちなんでつけられた。1970年(昭和45)の指定。面積57.42平方キロメートル。日本最古の官道といわれる山辺(やまのべ)の道に沿う地域を中心に、春日山(かすがやま)隣接地、柳生街道(やぎゅうかいどう)沿い、桜井市初瀬(はせ)周辺の地域が含まれる。山辺の道は大和高原の西麓(せいろく)を曲折しながら南北に通じる古道で、奈良から桜井市三輪に至る約23キロメートルをいう。崇神(すじん)天皇の山辺道勾岡上(やまのべのみちのまがりのおかのえ)陵、景行(けいこう)天皇の山辺道上(やまのべのみちのえ)陵のほか、北から高円(たかまど)山、白毫(びゃくごう)寺、円照寺、石上(いそのかみ)神宮、長岳寺、三輪山、大神(おおみわ)神社などの古社寺や、『万葉集』などに詠まれる山々があり、三輪山東方の初瀬山、巻向(まきむく)山、与喜山(よきさん)暖帯林(国の天然記念物)、長谷(はせ)寺なども含む。柳生街道沿いに春日山石窟(せっくつ)仏、地獄谷石窟仏円成(えんじょう)寺、芳徳(ほうとく)寺、柳生陣屋跡などがある。山辺の道、柳生街道は東海自然歩道の一部でもあり、ハイキングコースとして整備されている。

[菊地一郎]


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百科事典マイペディア 「大和青垣国定公園」の意味・わかりやすい解説

大和青垣国定公園【やまとあおがきこくていこうえん】

奈良盆地東方の丘陵地帯のうち,〈山の辺の道〉と柳生街道に沿った地帯および初瀬一帯を含む国定公園。面積57.42km2。1970年指定。日本最古の道といわれる〈山の辺の道〉に沿っては,崇神・景行天皇陵,大神(おおみわ)神社石上(いそのかみ)神宮などがあり,柳生街道沿いには円成(えんじょう)寺が,また初瀬には長谷(はせ)寺がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大和青垣国定公園」の意味・わかりやすい解説

大和青垣国定公園
やまとあおがきこくていこうえん

奈良県北部,笠置山地一帯を占める自然公園。面積 57.42km2。 1970年指定。山の辺の道は,古代より大和地方の重要な交通路として知られる古い道 (全長 23km) や,春日山より柳生の里にいたる古い道 (柳生街道) があり,柳生城址,円成寺,石仏群などの文化財も多い。真言宗豊山派の寺院長谷寺の近くにある与喜山は暖帯性の自然林で天然記念物に指定。ゆるやかな山容はハイキングコースやゴルフ場に好適で,古寺や旧街道など訪れる場所も多い。

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