大司徒(読み)だいしと

精選版 日本国語大辞典 「大司徒」の意味・読み・例文・類語

だい‐しと【大司徒】

〘名〙 中国古代の官名。周代、六官一つ地官の長。戸口田土・財貨・教育をつかさどる。前漢末、丞相を改めて大司徒といい、大司馬大司空とともに三公と称した。後漢以降は司徒という。〔周礼‐地官・大司徒〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「大司徒」の意味・読み・例文・類語

だい‐しと【大司徒】

古代中国の官名。代には地官の長として戸口・田土・財貨・教育をつかさどった。前漢末に丞相じょうしょうを改めて大司徒とし、大司馬大司空とともに三公と称した。後漢以降は司徒という。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大司徒の言及

【宰相】より

…前漢末に丞相・大司馬・大司空の3官が宰相職を三分したときにいわゆる三公制が行われたことになる。また同じく前漢末に丞相が大司徒と改称された。後漢では大司馬が太尉に改称されたが,皇帝側近の尚書が丞相の職務を遂行するようになった。…

※「大司徒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android