地に落ちる(読み)ちにおちる

精選版 日本国語大辞典 「地に落ちる」の意味・読み・例文・類語

ち【地】 に 落(お)ちる

地上に落ちる。
今昔(1120頃か)一「一には月地に堕ぬ」
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「飛ぶ鳥も地に落」 〔韓愈‐春雪詩〕
② この世の中に生まれ出る。〔陶潜雑詩
権威・名声など、さかんであったものが、おとろえすたれる。
台記‐久安四年(1148)七月二九日「其占指掌、占道未地、猶在人者歟」
魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後「名誉も評判も、地に落ちて了った様な感がするのだ」 〔論語‐子張〕

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デジタル大辞泉 「地に落ちる」の意味・読み・例文・類語

・ちる

盛んであった評判や権威などが、全く衰え廃れる。「国の威信が―・ちる」
[類語]没落落ちぶれるうらぶれる成り下がる零落凋落ちょうらく転落落魄らくはく淪落堕落末路斜陽成れの果て見る影もない末期的衰残弱体化衰弱衰微衰退頓挫衰え減退後退退潮朽ちる消沈衰亡たそがれ失速焼きが回る耄碌もうろくぽんこつ火の車終末大詰め尾羽うち枯らす世も末廃れる衰える寂れる落ち目下火尻すぼみ廃退下り坂左前不振じり貧どか貧先細り下がり目低落廃る傾く尻下がり尻切れとんぼ竜頭蛇尾孤城落日

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