句読(読み)クトウ

デジタル大辞泉 「句読」の意味・読み・例文・類語

く‐とう【句読】

文を読むとき、その文の切れるところと一時息を切るところ。
文章の読み方。特に、漢文素読
「父恭斎に―を授けられていたのである」〈鴎外渋江抽斎
句読点」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「句読」の意味・読み・例文・類語

く‐とう【句読】

〘名〙
① 句と読。句は文章の上で、意味の切れるところ、切って意味をとるところ。読は文の中で、意味のまとまりのあるところ、前後語句が直接には続かないことを明らかにしたいところ。文章の内部の意味の切れ続き。
実隆公記‐文明一八年(1486)九月一二日「句読(トウ)、音犢とよまず」
② 文章の読み方。特に漢文の素読や外国語の講読。また、それを教える人。
随筆・折たく柴の記(1716頃)上「これら皆々句読を授し師あるにもあらず」
※新聞雑誌‐五号・明治四年(1871)六月「小学にては句読(クトフ)、筆道、算術の三科に分ち」 〔韓愈‐師説〕
※妹背貝(1889)〈巖谷小波〉読者心得「此の小説は、句読(クトウ)無くして読めるものに非ず」

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普及版 字通 「句読」の読み・字形・画数・意味

【句読】くとう

文意の終わるところを句、よみつぐところを読という。漢・高誘〔淮南子、叙〕誘の少(わか)きときより、故(もと)の侍中、同縣の盧君に從つて、其の句讀を受け、大義を誦擧す。

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