普及版 字通 「参(漢字)」の読み・字形・画数・意味
参
常用漢字 8画
(旧字)參
11画
[字訓] かんざし・まじわる・みつ・まいる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
旧字は參に作り、(るい)+(しん)。は三本の(かんざし)の玉の光るところ。は人の側身形に彡(さん)を加えて、人の髪(しんぱつ)の長いさま。〔説文〕七上に晶に従う形に作り、「星なり。晶に從ひ、聲」とする。参星の名に用いるのは後の用義。卜文・金文の字形は、飾を加えた人が拝する形である。を並列に施す形は齊(斉)(せい)で、整う意があり、斜めに飾を加える參は参差(しんし)の意となる。飾三本の意より、数の三に用いる。金文では数字としての三は「參(司)(さんいうし)」のような名数のほか、分数的表示のときに用いる。
[訓義]
1. かんざし、三本のを中央に集めて挿す。
2. みつ、三つならぶ、たちならぶ。
3. まじわる、あずかる。
4. 参差(しんし)、ふぞろい、こもごも。
5. まいる、飾を加えて神にまいる、もうでる、まみえる。
6. 三分する、三つにわける、くらべる、はかる、三たびする。
7. 三つ星。
8. 惨と通じ、いたましい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕參 マイル・カムカフ・マジハル・ワカレニタリ・タガフ・ソムク・チカシ・イタル・マジフ
[声系]
〔説文〕に參声として驂・慘(惨)・滲など十二字を収める。驂十上は「三馬を駕するなり」とあり、そえ馬。慘tsmはtsm、滲shimは沁tshimと声義近く、參の声義を用いるものではない。
[熟語]
参穢▶・参夷▶・参謁▶・参加▶・参賀▶・参駕▶・参会▶・参劾▶・参画▶・参革▶・参核▶・参較▶・参看▶・参勘▶・参観▶・参玩▶・参議▶・参疑▶・参求▶・参咎▶・参御▶・参共▶・参▶・参偶▶・参軍▶・参詣▶・参稽▶・参決▶・参検▶・参験▶・参互▶・参伍▶・参候▶・参考▶・参校▶・参耕▶・参合▶・参佐▶・参座▶・参錯▶・参察▶・参雑▶・参賛▶・参讚▶・参伺▶・参咨▶・参事▶・参実▶・参酌▶・参集▶・参従▶・参承▶・参掌▶・参証▶・参照▶・参乗▶・参尋▶・参正▶・参政▶・参戦▶・参奏▶・参綜▶・参対▶・参知▶・参朝▶・参▶・参定▶・参天▶・参典▶・参透▶・参同▶・参堂▶・参拝▶・参駁▶・参罰▶・参半▶・参分▶・参聞▶・参辟▶・参謀▶・参訪▶・参問▶・参預▶・参与▶・参輿▶・参用▶・参両▶・参僚▶・参寥▶・参領▶・参礼▶・参麗▶・参列▶・参録▶・参差▶・参商▶・参辰▶・参参▶
[下接語]
帰参・稽参・見参・古参・降参・合参・商参・新参・趨参・遅参・朝参・内参・日参・不参・墓参
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報