厚み(読み)あつみ

精選版 日本国語大辞典 「厚み」の意味・読み・例文・類語

あつ‐み【厚み】

〘名〙 (「み」は接尾語)
① 厚さの程度。厚いこと。また、厚い感じ
※滑稽本・七偏人(1857‐63)初「六七分ぐらゐな厚みにすかりすかりと切ならべ」
物事の積み重なりによって生じる重厚な感じ。
※夏の終り(1962)〈瀬戸内晴美〉「それは彼等が過してきた、歳月重みと、彼等の生活の厚みを物語っていた」
囲碁で、将来起こり得る戦いに、有利をもたらすような形。

あつ‐み【厚み】

(形容詞「あつい」の語幹に「み」の付いたもの。前に助詞「を」を伴うこともある。→) 厚いので。
万葉(8C後)一八・四〇九四「四方(よも)の国には 山川を 広み安都美(アツミ)と 奉(たてまつ)る 御調宝(みつきたから)は 数へ得ず 尽しもかねつ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「厚み」の意味・読み・例文・類語

あつ‐み【厚み】

厚さの程度。厚いという感じ。「厚みがある」
深み。奥行き。「厚みのある語り口
囲碁で、容易に攻略されない堅固な石の配置
[類語]厚い厚ぼったい分厚い厚手地厚厚地肉厚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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