八木 一夫(読み)ヤギ カズオ

20世紀日本人名事典 「八木 一夫」の解説

八木 一夫
ヤギ カズオ

昭和期の陶芸家 京都市立芸術大学教授。



生年
大正7(1918)年7月4日

没年
昭和54(1979)年2月28日

出生地
京都府京都市東山

学歴〔年〕
京都市立美術工芸学校彫刻科〔昭和12年〕卒

主な受賞名〔年〕
オステンド国際陶芸展(ベルギー)大賞(第2回)〔昭和34年〕「鉄象嵌花器」,プラハ国際陶芸展(チェコ)大賞(第3回)〔昭和37年〕「碑・妃」

経歴
学校を卒業後、沼田一雄に師事し、昭和21年京都で鈴木治らと青年作陶家集団を結成。翌年第3回日展に「豚児闌春」が初入選、京展では「金環蝕」が京都市長賞を受賞。23年山田光らと前衛陶芸団体・走泥社を結成して第1回展を開く。25年には「少女低唱」「飛翔するカマキリ」など4点がニューヨーク近代美術館に陳列され大きな反響を呼ぶ。29年従来の陶芸の実用性を全く無視したオブジェ作品「ザムザ氏の散歩」を発表したが、これはロクロでつくった円筒を輪切りにした全くの新手法。その後、アンフォルメ、抽象表現主義など新思潮に対応しながら独創的なオブジェを作り、陶芸に新分野を確立した。46年より京都市立大学陶芸科教授。遺文集に「刻々の炎」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「八木 一夫」の解説

八木 一夫 (やぎ かずお)

生年月日:1918年7月4日
昭和時代の陶芸家。京都市立芸術大学教授
1979年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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