精選版 日本国語大辞典 「光度」の意味・読み・例文・類語
こう‐ど クヮウ‥【光度】
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(1)物理学の光度luminous intensity 光源からどのくらい強い光が出ているかを表す心理物理量で,単位としてはカンデラ(記号cd)が用いられる。1cdは光源から光が出ていくとき1立体角内に1lmの光束があるときの光度である。この定義の中には光源の面積は入ってこない。それを面積のない点光源と仮定しているからである。光源から出ていく光の量は方向によって違ってくるので,光度をいうときにはどちらの方向に対してであるかを示しておかねばならない。
執筆者:池田 光男(2)天文学の光度luminosity 天体の光度は絶対等級という単位で表現する。例えば太陽は(実視の)絶対等級が+4.8等である。これをしいてカンデラに換算すれば,太陽の光度はおよそ2.8×1027cdである。もっとも明るい恒星の光度はこれの数万倍にも達する。天体の絶対等級でなく,単に見かけの明るさ(等級)のことを光度という場合もあるが,これはやや不正確な用法というべきである。
→等級
執筆者:大沢 清輝
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…恒星の質量とその光度との関係。光度とは恒星の本来の明るさ。…
…物の単位面積(m2)から出る光束(lm)をその面の光束発散度(単位ラドルクスrlx)という。点光源から単位立体角当りに出る光束量(lm)を光度(単位カンデラcd)という。 物の形や色が目に見えるのは,物の面から目の方向へ反射した光が目に入るからであり,窓や光源が目に見えるのは,窓を透過した光や,光源から出た光の一部が目の方向に進んで瞳孔に入り,網膜上に映像を結ぶからである。…
※「光度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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