俑(漢字)

普及版 字通 「俑(漢字)」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] ヨウ
[字訓] ひとがた

[説文解字]

[字形] 形声
声符は甬(よう)。甬は筒形の形。〔説文〕八上に「痛むなり」とするが、〔孟子、梁恵王上〕「始めて俑を作るは、其れ後(子孫)無(なか)らんか」、〔礼記、檀弓下〕「俑を爲(つく)りしを不仁なりと謂ふ」のように、墓中に入れる土人形の類をいう。おそらく葬に代えて用いられたものであろう。悪例を開くことを「俑を為す」という。

[訓義]
1. ひとがた、木人、偶人
2. いたむ。

[語系]
俑・甬・蛹jiongは同声。甬は筒形の器、俑・蛹(よう)は形の類似を以て名づけたものであろう。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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