世祖(元)(読み)せいそ

百科事典マイペディア 「世祖(元)」の意味・わかりやすい解説

世祖(元)【せいそ】

の初代皇帝。モンゴル帝国第5代ハーン(大汗)。名はフビライ忽必烈)。世祖とは廟号チンギス・ハーンの末子トゥルイの子。兄モンケ死後,1260年即位。弟アリクブカもハーンを称して反乱を起こしたが,これを平定。1264年北京(燕京)に都して大都と改称。中国の経営を進め,1271年国号を元と定めた。1279年南宋)を滅ぼして中国を統一。モンゴル人の優位のもとに中国の支配体制を確立。ただし日本(文永・弘安の役),ベトナム,ジャワへの遠征は失敗。西方四ハーン国も実質上は独立し,以後元朝はモンゴル帝国の宗家として,モンゴル本土および中国を支配することとなった。
→関連項目オゴタイ・ハーン国郭守敬カラコルムクリルタイサンタ・クララ大理国南宋パスパフラグ(旭烈兀)ポーロ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「世祖(元)」の意味・わかりやすい解説

世祖(元)
せいそ

フビライ・ハン

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

旺文社世界史事典 三訂版 「世祖(元)」の解説

世祖(元)
せいそ

フビライ=ハン

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