万葉(読み)まんよう

精選版 日本国語大辞典 「万葉」の意味・読み・例文・類語

まん‐よう ‥エフ【万葉】

(連声で「まんにょう」とも)
[1] 〘名〙
① あらゆる草木の葉。多くの葉。
文華秀麗集(818)下・神泉苑九日落葉篇〈巨勢識人〉「高颸一猟欲吹尽、灑落寒声万葉吟」 〔淮南子‐繆称訓〕
② (「葉」は世・時代の意) よろずよ。万世万代
日本後紀‐延暦一六年(797)二月己巳「彰善癉悪、伝万葉而作鑒」 〔晉書‐武帝紀〕
※雑俳・松の雨(1750か)「万葉はあて字のやうに思はるる」

まんにょう マンエフ【万葉】

〘名〙 (「まんよう」の連声) ⇒まんよう(万葉)

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デジタル大辞泉 「万葉」の意味・読み・例文・類語

まん‐よう〔‐エフ〕【万葉】

連声れんじょうで「まんにょう」とも》
多くの木の葉。あらゆる草木の葉。
万世。よろずよ。
「成敗一統に帰し、大化―に伝はること」〈太平記一四

まんよう【万葉】[書名]

連声れんじょうで「まんにょう」とも》「万葉集」の略。

まん‐にょう〔‐エフ〕【万葉】

まんよう」の連声れんじょう

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普及版 字通 「万葉」の読み・字形・画数・意味

【万葉】まんよう(えふ)

万世。また、多くの木々の葉。宋・欧陽脩〔玉楼台〕詞 夜深くして風竹、秋を敲(う)つ 千聲 皆是れ恨み

字通「万」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「万葉」の解説

万葉(まんば)

香川県で生産される葉物野菜高菜一種根葉暗紫色を帯び、しわがある。やらわかな葉や茎を食用にする。「万葉」は県東部での呼称で、西部では「百華」という。江戸時代にはすでに栽培されていた。

万葉

日本のフェリー。2011年4月就航。長崎県の長崎港、佐世保港から五島列島の主要島を結ぶ。

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