一隅(読み)いちぐう

精選版 日本国語大辞典 「一隅」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぐう【一隅】

〘名〙
一方のすみ。片すみ。
山家学生式(818‐819)「照于一隅此則国宝」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「坐舗(ざしき)の一隅(いちグウ)を顧みると」 〔呂氏春秋
一つ方面部分。また、ある一つの考え方見解
性霊集‐二(835頃)大唐青龍寺故三朝国師碑「所以、挙一隅同門者也」
※後鳥羽院御口伝(1212‐27頃)「姿まちまちにして、一隅をまもりがたし」

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デジタル大辞泉 「一隅」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぐう【一隅】

一方のすみ。かたすみ。一角。「庭の一隅
ある一つの考え方や見解。また、物の一端しか見ない考え方。「一隅管見かんけん
[類語]一角片隅すみかど端っこ隅っこ

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普及版 字通 「一隅」の読み・字形・画数・意味

【一隅】いちぐう

四隅中の一隅。片すみ。〔論語、述而〕一隅を擧げて、三隅を以て反せざれば、則ち復(ふたた)びせざるなり。

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