ローザ オトゥンバエワ(英語表記)Roza Isakovna Otunbayeva

現代外国人名録2016 「ローザ オトゥンバエワ」の解説

ローザ オトゥンバエワ
Roza Isakovna Otunbayeva

職業・肩書
政治家 元キルギス大統領・首相

国籍
キルギス

生年月日
1950年8月23日

出生地
ソ連キルギス共和国フルンゼ(キルギス・ビシュケク)

学歴
モスクワ大学哲学科〔1972年〕卒

経歴
モスクワ大学卒業後、インターンでドイツへ渡る。帰国後、キルギス国立大学教師やキルギス共産党勤務を経て、1989年1月からソ連外務省に勤務。’91年よりマレーシアブルネイの臨時大使を務める。ソ連崩壊後の’92年、初代アカエフ政権でキルギス外相に就任。その後、’92〜94年駐米大使、’94〜97年外相、’97年〜2002年駐英大使を歴任。1997年の外相辞任後はアカエフ政権と距離を置き、野党活動に身を投じる。2005年“チューリップ革命”でアカエフ大統領の追放を実現。その時の同士だったバキエフが大統領に就任すると、外相に再任される。しかし、バキエフ政権も同族支配で腐敗。2007年野党・社会民主党に参加し、議員に当選。2009年党首となりバキエフ大統領の親族による汚職疑惑を追及した。2010年4月流血の政変でバキエフ政権が崩壊し、直後に発足した臨時政府の代表に選ばれ、5月臨時のポストとして設けられた暫定大統領に就任。7月には大統領に就任し、ソ連崩壊後、中央アジアを含む独立国家共同体(CIS)では初の女性大統領となる。2010年より首相兼任。2011年12月任期満了で退任。10月の大統領選で当選した盟友のアタムバエフ元首相に、キルギスで初めて平和的に権力を移譲する。海外の交友関係が広く、国際協力機構(JICA)の理事長を務めた緒方貞子とも親しい。英語、ロシア語のほか、ドイツ語、フランス語もたしなむ。1男1女の母。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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