リン鉱(読み)りんこう(英語表記)phosphate

翻訳|phosphate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リン鉱」の意味・わかりやすい解説

リン鉱
りんこう
phosphate

リン鉱岩ともいう。リンの鉱床となる堆積岩起源鉱石通称。普通,五酸化リンを 25%以上含むものはリン鉱石として採掘される。岩石全体がリン鉱石になるようなものはフォスフォライト phosphoriteという。リン鉱は微細なリン灰石を多量に含む堆積岩で,海水中のリンが沈殿して堆積岩の空隙を満たしてできる。低緯度地域の大陸西海岸に沿った冷水温水が混る地域や内陸海の赤道側などにある。フォスフォライトの厚さは1~3mで,1000km2に及ぶものがある。リン資源としては,この堆積性リン鉱が 75%以上,火成鉱床のリン灰石が 20%弱,グアノが5%ぐらいとみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android