ラック&ピニオン操舵装置

日本の自動車技術240選 の解説

ラック&ピニオン操舵装置

センター出しラックピニオン。右写真でラック右側の端部に左右のタイロッドが連結されている。タイロッドが長めに設定でき、ホイールストロークに対する一変化を緩やかにすることができる。またピニオンとラックのバックラッシュは、偏芯したピニオンのスリーブを回転させて調整する方式をとっている。保管場所スズキ株式会社(〒432-8611静岡県浜松市高塚町300)
製作(製造)年1955
製作者(社)鈴木自動車工業株式会社
資料の種類量産品
現状公開
通称名ラック&ピニオン操舵装置
会社名スズキ㈱
実物所在スズキ本社内展示場
搭載車名スズライト
製作年1955
設計者稲川誠一
協力者 
構造・方法・手段・方法等ラックとピニオンにより構成されている。現在の一般的な構造と異なり、ラック一端に左右のタイロッドを連結する形のいわゆるセンター出し方式であった。
機能・作用等ステアリングの回転運動をピニオンとラックによりラックの直線運動に変換しタイヤを操縦する。
技術要旨遊びの少ないダイレクトな操作感を得ることができる。
エピソード・話題性初代スズキライトは国内初のFF方式の4輪独立懸架であった。またステアリングギアも日本初のラック&ピニオンを採用し、当時としては画期的な操縦性を誇った。本車両に採用したラック&ピニオンはラックの一端部に片持ちで左右のタイロッドを連結する方式であったため、がた防止に苦労した。
特徴センター出しのラック&ピニオン

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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