ヤングの干渉実験(読み)ヤングのかんしょうじっけん(英語表記)Young's interference experiment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤングの干渉実験」の意味・わかりやすい解説

ヤングの干渉実験
ヤングのかんしょうじっけん
Young's interference experiment

T.ヤングが行なった光の干渉現象を調べるための実験で,これが光の波動説の強い根拠の1つになった。光源からの光を1つのピンホールを通して点光源とし,そこから1~2m離れたところに接近した2つのピンホールをもつ障害板を置き,さらにそこから1~2mの距離に白いスクリーンを置くと,そのスクリーン上に2つのピンホールを通った光による干渉縞が見える。この縞の間隔,2つのピンホール間の距離,点光源から障害板,スクリーンまでの距離などから光の波長を求め,光が波であることを明らかにした。

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世界大百科事典(旧版)内のヤングの干渉実験の言及

【干渉】より


[光の干渉]
 19世紀の初頭,T.ヤングは,この波の干渉とまったく同様な現象が光の場合にも存在することを発見した。ヤングの行った実験(ヤングの干渉実験)は,次のようなものである(図)。平行な単色光をスリットにあて,そのスリットからの円錐形に広がる光を,間隔の狭い二つのスリットにあてる。…

※「ヤングの干渉実験」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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