マールバラ(読み)まーるばら(英語表記)1st Duke of Marlborough John Churchill

山川 世界史小辞典 改訂新版 「マールバラ」の解説

マールバラ
John Churchill, 1st Duke of Marlborough

1650~1722

イギリス軍人ジェームズ2世に重用されたが,名誉革命の際はウィリアム3世側に走った。スペイン継承戦争に際し,アン女王治世中の1702年イギリス‐オランダ連合軍総司令官となり,フランスルイ14世の誇る常備軍に対して04年ブレンハイムなどで勝利を収め,武名を轟かした。チャーチル(ウィンストン)祖先

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

百科事典マイペディア 「マールバラ」の意味・わかりやすい解説

マールバラ

英国の軍人。ジェームズ2世に重用され,モンマスの反乱鎮圧に功をあげたが,名誉革命にはウィリアム3世を支持。アン女王にみこまれてイギリス・オランダ連合軍総司令官となり,スペイン継承戦争従軍。1704年ブレンハイムの勝利でルイ14世の野望をくじき,国民的英雄となった。その功により女王からブレニム宮殿を与えられた。W.チャーチルはその子孫

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マールバラ」の意味・わかりやすい解説

マールバラ
まーるばら
1st Duke of Marlborough John Churchill
(1650―1722)

イギリスの軍人。地主の家に生まれ、ヨーク公(後のジェームズ2世)の知遇を得て軍隊入りし、オランダ戦争モンマス公の反乱鎮圧などに活躍した。1688年の名誉革命にあたってウィリアム(後の3世)側に寝返り、翌年新政府によって軍司令長官に任ぜられた。ウィリアム3世没後はアン女王の絶大の信任を得、スペイン継承戦争(1701~14)に全軍総司令官として従軍、1703年ドイツのブレンハイムでフランス・バイエルン軍に大勝して国民を狂喜させた。その後も大陸各地に転戦して勝利を収めたが、11年国内の政争に巻き込まれて解任された。18世紀前半を代表する軍人で、20世紀の政治家チャーチルの祖先にもあたる。

[大久保桂子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「マールバラ」の解説

マールバラ

生年月日:1660年5月29日
マールバラ公ジョン・チャーチルの妻
1744年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android