ボーメの比重計(読み)ぼーめのひじゅうけい(英語表記)Baumé's hydrometer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボーメの比重計」の意味・わかりやすい解説

ボーメの比重計
ぼーめのひじゅうけい
Baumé's hydrometer

目盛り管付き浮き秤(ばかり)の一種で、等間隔の目盛りをもつことが特徴であり、重液(水より重い液体)用と軽液(水より軽い液体)用とがある。ボーメ比重計による値はボーメ度(重ボーメ度Bhまたは軽ボーメ度Bl)とよばれ、かつては食塩水を基準として目盛り定めがなされていたが、現在では比重とボーメ度との関係式によって定義されており、日本では計量法の計量単位規則に基づいて次式を用いている。


 一般に用いられるボーメの比重計には、重液用では0~72重ボーメ度(比重1.0~2.0)の目盛りが、軽液用では10~100軽ボーメ度(比重1.0~0.6)の目盛りが付されている。

[三井清人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーメの比重計」の意味・わかりやすい解説

ボーメの比重計
ボーメのひじゅうけい
Baumé's hydrometer

浮き秤の1種で,軽液用と重液用とがあり,ボーメ度が目盛られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android