日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ピカール(Jean Picard)
ぴかーる
Jean Picard
(1620―1682)
フランスの測地学者。ラ・フレシェ生まれ。フランス科学アカデミー創設時(1666)の会員。1668~1670年にフランスの国家的事業として重視された子午線の測量に取り組み、三角測量に初めて望遠鏡を利用し、測定器の改良に努めた。精密に測った値は、実用上の役割を果たした一方で、ニュートンにより万有引力の法則の確証のためにも利用された。1671年『地球の測定』を出版、1673年にはパリ天文台に移り、デンマークの天文学者レーマーやイタリアのカッシーニを迎え入れ、陣容を充実させた。
[河村 豊]
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