ビラ
〘名〙 (villa) 田舎につくった
邸宅。別荘。
※欧米印象記(1910)〈
中村春雨〉紐育雑記「森の中からは小奇麗な、青塗り又
卵子(たまご)色の
ヴィラなどが現れて来る」
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デジタル大辞泉
「ビラ」の意味・読み・例文・類語
ビラ(villa)
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ビラ
一枚の紙片に文字,あるいは絵を印刷して,広告や宣伝を目的として,大勢の人に配布されるもの。ビラは英語のbillがなまったものといわれ,billは中世ラテン語のbulla(中世に証書や文書などに使われていた認めの封印)に由来する。それがしだいに紙そのものを意味するようになり,広告,宣伝を目的とするものになった。ビラは商業上のみならず,政治・思想上の目的からも用いられる(日本では,商業広告の目的で使われるものを,〈ちらし〉〈引札〉というのが一般的である)。政治運動や労働運動などにおいて,ビラの作成・配布(ビラまき)は最も一般的な戦術である。それは仲間に対しては同調を求め,連帯意識を強固にし,敵対者には心理的圧迫を与える。また,戦時において飛行機などによる空からのビラまきは,心理戦術の一手段として行われた。ビラは作成および配布が容易であることから,宣伝媒体の特殊なものとされている。
執筆者:大塚 孝嗣
ビラ
Vila
南西太平洋,バヌアツ共和国の首都。人口3万4000(郊外を含む。2003)。エファテ島の南西部,静かな入江にある良港。町の北方に国際空港がある。海岸に面したヒギンソン通り周辺に郵便局,銀行,商社,商店,官庁が集中し,山手は閑静な住宅街となっている。中心街の通りには早朝から朝市が立ち,近隣の村から野菜などを売りにくる。交通機関はタクシーとバスであるが,バスは小型ですべて個人経営であり,客の希望で自由に路線を変える。住民の約30%は白人で,国語のビスラマのほかに英語,フランス語が話されており,中国人,日本人,ベトナム人の商店も多い。免税店が軒を連ね,観光客が多い。
執筆者:吉岡 政徳
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ビラ
びら
アイヌ語に由来する地名。「西蝦夷地名考」に「ビラとは崖の事也」と説く。天保郷帳にルルモッペ持場のうちとして「ビラ」がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
ビラ
villa
建築用語。一般に都市の郊外または田園に建つ独立住宅をいい,居館に付属建物と庭園を備えた例が多い。古代ローマ時代には地方領地に建てられた地主の居館または農場をさしたが,他方ローマ郊外にハドリアヌス帝が造ったような広大な別荘をも意味した (→ハドリアヌス帝のビラ ) 。イタリア・ルネサンス期に貴族が都市近郊にきそってこれを建て,周囲の自然を取入れた設計によってイタリア式庭園の秀作を数多く生んだ。イッポリート・デステによるチボリのビラ・デステは著名。 19世紀イギリスでは都市周縁に建つ富裕階級の独立住宅を意味した。現代では独立小住宅をさすほか,海浜,山などに設けるセカンド・ハウスをいうことが多い。 (→コッテージ )
ビラ
Vila
南太平洋南西部,バヌアツの首都。商業中心都市。エファティ島南西岸にあり,港湾,国際空港,学校などの諸施設,牛肉の缶詰工場などがある。第2次世界大戦中はアメリカ軍の基地があった。フランス風の町並み。人口 4万4040(2009)。
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ビラ
別荘,山荘,荘園などを意味するイタリア語。ラテン語ではウィラ。特に古代ローマやルネサンス期のイタリア,南フランスで盛んに建てられた君侯貴族の別邸をいう。ローマ郊外のティボリやナポリ湾沿岸など風光明媚な地にあり,広大な庭園と大規模な噴泉などをもつ。エステ荘,ファルネーゼ荘,ビラ・ボルゲーゼなどが有名。
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出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報