パン・ゲルマン主義(読み)パンゲルマンしゅぎ

百科事典マイペディア 「パン・ゲルマン主義」の意味・わかりやすい解説

パン・ゲルマン主義【パンゲルマンしゅぎ】

ドイツ帝国中心国外のドイツ民族を統合し,世界帝国を建設しようとする思想。植民地獲得のほか中欧とバルカン支配をめざし,三B政策を推進してパン・スラブ主義対立。全ドイツ連盟がその代表的主張者ナチス・ドイツにも引き継がれた。
→関連項目オーストリア・ハンガリー二重帝国第1次世界大戦中欧

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「パン・ゲルマン主義」の解説

パン・ゲルマン主義(パン・ゲルマンしゅぎ)
Pan-Germanism

ドイツ帝国もとに国外に住むすべてのドイツ民族を結合し,かつ一大植民帝国を建設してドイツ民族の世界支配を打ち立てようとする主張。海外植民地の獲得と同時に中欧およびバルカンの支配を重視し,3B政策を推進してパン・スラヴ主義と対立した。全ドイツ連盟によって推進され,その主張の多くナチスに受け継がれた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android