精選版 日本国語大辞典 「パプリカ」の意味・読み・例文・類語
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ハンガリーとスペインを主産地とするカプシカムペパーの一種。日本では甘トウガラシともいわれている。熟した果実は鮮やかな赤橙(せきとう)色または赤色で、甘ずっぱい香りとほろ苦味をもち、これを乾燥、粉末にしたものは着色香辛料として市販されている。産出国のスペイン、ハンガリーでは、重要な輸出原料であるパプリカの独占を守るため、種子のついたものの輸出を禁止し、すべて粉末で輸出し、果実の原形は入手できなかった。ヨーロッパの有名料理、ローゼン・パプリカはパプリカの赤色を特徴とするもの、またハンガリアン・グーラシュにも大量に使われるが、パプリカは香り弱く辛味のない香辛料なので使いすぎの心配がない。ゆで玉子、チーズ、マッシュポテト、ポテトサラダなど白っぽい料理の彩りにふりかけて使われる。
[齋藤 浩]
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