日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 バロー(Isaac Barrow)ばろーIsaac Barrow(1630―1677) イギリスの数学者。ケンブリッジ大学のルカス数学講座の初代教授(1663~1669)を経て(第2代はニュートン、近年では物理学者ディラックが後継)、大学の管理職を歴任、晩年は神学を研究した。ウォリスの記号代数的方法と対照的に幾何学的方法を守りつつ、接線問題(微分法)と求積問題(積分法)との関係(微分積分法の基本定理の原型)を得たが、その重要性についての自覚はなかった。それを自覚し、その問題を記号代数的方法で統一して微分積分学の骨組みをつくったのはニュートン、ライプニッツである。[村田 全][参照項目] | 微分積分法 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例