ネーデルラント王国(読み)ネーデルラントおうこく

旺文社世界史事典 三訂版 「ネーデルラント王国」の解説

ネーデルラント王国
ネーデルラントおうこく

1815〜30
ウィーン会議の結果,ネーデルラント(オランダ)がベルギーを併合してつくった連合王国オランダ立憲王国ともいう
両国言語宗教・経済事情が異なるうえ,王ウィレム1世はネーデルラント人の利益のみを保護したので,1830年,フランス七月革命の影響下にベルギー人は反旗をひるがえし,独立を宣言した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のネーデルラント王国の言及

【オランダ】より

…正式名称=ネーデルラント王国Koninkrijk der Nederlanden,Kingdom of the Netherlands面積=4万0844km2人口(1995)=1545万人首都=アムステルダムAmsterdam(日本との時差=-8時間)主要言語=オランダ語通貨=グルデンGulden(英語でギルダーGuilder)ヨーロッパの北西部にある立憲君主国。日本の九州にほぼ等しい面積の小国で,人口密度は世界屈指の高さである。…

【ベルギー】より

…こうして,フランス統治下にベルギーのフランス化が進み,とりわけフランスという大市場に完全に組み入れられ,ナポレオンの大陸制度(1806)によってイギリスの競争から守られたため,ベルギーはフランス内で最も進んだ工業地帯の一つとなり,ヘントの綿工業やベルビエの毛織物工業などを皮切りに産業革命が開始された。 しかし,ナポレオンの没落後,ベルギーは列強諸国の取引の結果,オランダに統一され,1815年オラニエ・ナッサウ家のウィレム1世を国王に戴くネーデルラント王国Koninkrijk der Nederlandenを形づくった。しかし,同王国では,人口325万のベルギーの利益より,わずか200万のオランダ側のほうが優先され,経済政策においても商業国オランダの利益となる自由貿易政策が工業国ベルギーに押しつけられたことから,しだいにベルギーのブルジョアジー,自由主義者の不満が高まった。…

※「ネーデルラント王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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