ヌスビトハギ(盗人萩)(読み)ヌスビトハギ(英語表記)Desmodium oxyphyllum; tick trefoil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌスビトハギ(盗人萩)」の意味・わかりやすい解説

ヌスビトハギ(盗人萩)
ヌスビトハギ
Desmodium oxyphyllum; tick trefoil

マメ科の多年草。アジア東部の温帯から亜熱帯に広く分布し,山野の林下に生える。根は木質で硬く,茎は直立または斜上して,高さは 50~100cmになる。葉は3出複葉でやや薄く,小葉は頂小葉だけやや大きくて長さ4~8cmの長卵形,側小葉はこれよりも小さい。夏から初秋にかけて,葉腋から長い花軸を出し,総状花序をなして,淡紅あるいは白色で小さな蝶形花をまばらにつける。果実は長さ 1cm弱の豆果で2節から成り,各節は半月形表面に短い鉤形の毛をもち,他物によく付着して散布される。

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