トルーシャル・オマーン(読み)トルーシャルオマーン

百科事典マイペディア 「トルーシャル・オマーン」の意味・わかりやすい解説

トルーシャル・オマーン

アラビア半島南東部,カタール半島基部からホルムズ海峡を経てオマーン湾フジャイラに至る地域の旧称。かつて海賊海岸と呼ばれたが,1820年この地域の諸部族と英国との休戦(平和)条約成立後,〈休戦条約オマーン〉の意の名称となった。アブダビ,ドバイ,シャルジャ,アジュマーン,ウンム・アルカイワイン,ラス・アル・ハイマ,フジャイラの7首長国の総称。1971年アラブ首長国連邦として独立。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トルーシャル・オマーン」の意味・わかりやすい解説

トルーシャル・オマーン
とるーしゃるおまーん
Trucial Oman

アラビア半島東部の国、アラブ首長国連邦の植民地時代の呼称

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のトルーシャル・オマーンの言及

【ペルシア湾】より

…これらアラブ系の首長の行為に手を焼いたイギリスは19世紀初期からペルシア湾に政治的な介入を開始し,1820年に首長スルタン・ブン・サカルを破り,53年湾岸諸部族と恒久平和条約を結んだ。これによって海賊行為と奴隷貿易がやみ,事実上トルーシャル・オマーンTrucial Oman(現在のアラブ首長国連邦の地域)とオマーンがイギリスの保護国になっていった。 20世紀に入ると,湾岸地域は石油生産の面で世界の最重要地域になった。…

※「トルーシャル・オマーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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