サンシールレコール(英語表記)Saint-Cyr-l'École

改訂新版 世界大百科事典 「サンシールレコール」の意味・わかりやすい解説

サン・シール・レコール
Saint-Cyr-l'École

フランス北部,イブリーヌ県の町。人口1万4996(1982)。かつてフランスの三軍特別士官学校の所在地として知られた。この学校の前身は,1686年マントノン夫人が貧しい貴族子女のために設立した寄宿学校。1793年廃校となった後,幼年学校として利用され,1808年にはナポレオン1世の命によりフォンテンブロー特別士官学校が移転,サン・シール特別士官学校となった。1944年戦災で士官学校は廃墟と化し,46年ブルターニュ地方コエトキダンに移転。跡地には幼年学校とリセが新設された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンシールレコール」の意味・わかりやすい解説

サンシールレコール
Saint-Cyr-l'École

フランス北部,イブリーヌ県の町。ベルサイユの西 5kmに位置する森の多い近郊住宅地。 1803年ナポレオン1世がフォンテンブローに創立した陸軍士官学校は,08年にここに移り,1940年までここにあった (現在はモルビアン県コエキダンにある) 。その跡地には 64年にサンシール陸軍幼年学校が建てられている。人口約2万。

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