サルトロ・カンリ山(読み)さるとろかんりさん(英語表記)Saltoro Kangri

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サルトロ・カンリ山」の意味・わかりやすい解説

サルトロ・カンリ山
さるとろかんりさん
Saltoro Kangri

カシミール北西部、カラコルム山脈東端付近にある高峰。標高7742メートル。世界第2位の高峰K2が三角測量されたと同じときに測量され、古くはK10、それ以後はピーク36とよばれた。世界第2位の長さをもつシアチェン氷河(75キロメートル)とコンドウス川の分水界上にそびえる。1912年アメリカのワークマン夫妻がこの山の写真を持ち帰り、35年イギリスのウォラー隊、57年シプトン隊の試登に次いで、62年京都大学学士山岳会とパキスタンのカラコルム・クラブ合同隊によって初登頂された。

[金子史朗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android