サバナ(英語表記)savanna; savannah

デジタル大辞泉 「サバナ」の意味・読み・例文・類語

サバナ(Savannah)

米国ジョージア州南東部の港湾都市サバナ川河口に面し、綿花輸出港として発展セントジョンバプティスト大聖堂ミクベイスラエル寺院をはじめ、歴史的建造物が数多く残っている。

サバナ(savanna)

サバンナ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サバナ」の意味・わかりやすい解説

サバナ
savanna; savannah

サバナ気候のもとにみられる群系。サバンナ,熱帯草原ともいう。荒原群系族の一つ。おもに熱帯亜熱帯の,年間降水量が 600mm以下で夏に雨季があり,その他の季節に長い乾季をもつ地域に発達する。イネ科の草本を主とする草原に樹木がまばらに生え,植物は雨季に葉をつけて繁茂する。乾季に地上部は枯れ,野火が起こりやすい。雨量が多くなると高木サバナから季節風林に移行し,乾燥が激しくなると低木サバナから半砂漠へ移行する。アフリカには野火に強いアカシアなどの疎生する広大なサバナがある。南アメリカのブラジルのカンポベネズエラリャノスもサバナ地域の型であり,オーストラリアにもユーカリの生えた広いサバナがあるほか,インド,ミャンマーからタイにかけての地域,マダガスカルなどにもみられる。アフリカではゾウ,キリン,シマウマ,カモシカ類,ライオン,ダチョウハゲタカなどがすみ,バッタが大発生することがある。

サバナ
Savannah

アメリカ合衆国,ジョージア州東部にある港市。ジョージア州とサウスカロライナ州州境をなすサバナ川河口に位置する。 1733年入植の同州最古の町。 18世紀中期には木材製品,米,サゴデンプン (サゴヤシの樹心から採取する) などを輸出する重要な港として発展。 18世紀末~19世紀中頃には河川,陸上交通網が整備され,現在はパルプ製紙造船工業などが盛んである。温暖な気候で,亜熱帯植物が生育する。史跡に富み,避寒地として有名。サバナ州立大学 (1890創立) ,アームストロング州立大学 (1935) がある。人口 13万6286(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内のサバナの言及

【サバンナ】より

…熱帯地方にみられる草本主体の原野。サバナともいう。アフリカ中部のいわゆるサバンナ,南米北部のリャノllano,カーチンガcaatinga,カンポcampoなどのほか,オーストラリア北・中部,インド半島,カリブ海地方などに分布し,丈の高い草原の中に孤立木が散在する長草サバンナを主体とするが,気候,土壌等の条件の差に応じてその相観はさまざまである。…

※「サバナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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