カセッラ(読み)かせっら(英語表記)Alfredo Casella

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カセッラ」の意味・わかりやすい解説

カセッラ
かせっら
Alfredo Casella
(1883―1947)

イタリアの作曲家、ピアニスト、指揮者。トリノに生まれ、ローマに没す。パリ音楽院入学、のちにフォーレ師事。作曲家、演奏家、評論家として広範にわたって活躍。1917年国民音楽協会を設立し、両世界大戦間のイタリア音楽のもっとも重要な指導者の一人となった。彼はフランス印象主義の影響を受けたが、やがてその作風は新古典的傾向を示す。作品には、オペラバレエなどの舞台作品をはじめ、2曲の交響曲、コンチェルト的作品、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲など多数が残されている。

[寺田兼文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android