アセトン-ブタノール発酵(読み)アセトンブタノールハッコウ

化学辞典 第2版 の解説

アセトン-ブタノール発酵
アセトンブタノールハッコウ
acetone-butanol fermentation

Clostridium属の微生物によるグルコースの嫌気的生産過程をいう.最終産物としてアセトンブタノールが得られるのでこの名前がついた.糖みつやトウモロコシなどを原料として,この発酵によりアセトンやブタノールを製造することができる.一時,石油化学工業にとってかわられたが,石油代替燃料としてふたたび注目を集めつつある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 の解説

アセトンブタノール発酵

 アセトンとブタノールを生成する発酵で,通常クロストリジウム[Clostridium]属の細菌による嫌気的発酵.アセトン,ブタノールが合成法で豊富に得られる前はこの方法で作られた.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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