アグラ城(読み)アグラジョウ

デジタル大辞泉 「アグラ城」の意味・読み・例文・類語

アグラ‐じょう〔‐ジヤウ〕【アグラ城】

Agra Fort》インド北部、ウッタルプラデシュ州の都市アグラにある城塞。ジャムナ川沿いに位置する。1565年、ムガル朝第3代皇帝アクバルにより建造。第5代皇帝シャー=ジャハーンの代までの居城となった。赤い砂岩の城壁に囲まれ、城内には謁見の間やモスク白大理石装飾が施された宮殿などがある。1983年、世界遺産(文化遺産)に登録された。アーグラ城塞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界遺産情報 「アグラ城」の解説

アグラ城

ヤムナ川岸に建つ、ムガール帝国第3代皇帝アクバルによって1564年から築かれた城です。高さ約20mの無骨な城壁に囲まれていますが、内部には華麗な宮殿やモスクが美しい緑の中に建ち並んでいます。アグラ城ムサンマン・ブルジュ(囚われの塔)は、晩年の第5代皇帝シャー・ジャハーンが息子アウラングゼーブによって幽閉された場所。理由はタージマハール建築での莫大な浪費でした。結局皇帝は塔の中から7年間タージマハールを眺め、その生涯を閉じました。ヤムナ川越しに望むタージ・マハールは美しく、印象的です。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android