みずから

精選版 日本国語大辞典 「みずから」の意味・読み・例文・類語

みず‐から みづ‥

〘名〙 (「水から」の意とも、「水辛」の意とも、「見ず辛」のしゃれともいう) 昆布菓子一つ山椒の実を昆布で包んだもの。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)七「みづからや梅干で酒がいけるものかいの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のみずからの言及

【コンブ(昆布)】より

…コンブの利用が関西で発達し,いまもコンブが大阪の名物とされるのはこのためである。ニシンを巻いて煮たこぶ巻や油で揚げた揚げこんぶ,それに〈みずから〉というこんぶ菓子の行商も京坂には多かった。みずから売りは《東海道中膝栗毛》では伏見の船つき場に登場し,《見た京物語》(1781)では芝居小屋の中で〈饅頭(まんじゆう)や水辛と売る〉としている。…

※「みずから」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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