しん

精選版 日本国語大辞典 「しん」の意味・読み・例文・類語

しん

〘名〙 仲間。多く子どもが用いる。
※滑稽本・客者評判記(1811)中「芝居ごっこをして遊ばうぢゃアねへか。金さんもしんに這入んな」

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朝日日本歴史人物事典 「しん」の解説

しん

生年生没年不詳
戦国時代の武家の女性。毛利元就の娘,宍戸隆家の妻。父元就の,宍戸元源との「水魚の思」を実現する最善の方法として,元源の子隆家と婚姻。それによって宍戸氏毛利氏同盟が成立,尼子氏に対抗する大きな力となった。しんが兄吉川元春と仲たがいしたとき,元就は元春側に非を認めてしんを擁護しているが,それほど宍戸氏との同盟は毛利家中に大きな意味を持っていた。のち隆家の娘と毛利隆元の子輝元の婚約により,両家の結束は一層固いものとなっていく。婚姻が,同盟,和平手段として重要であったことを示す好例である。<参考文献>『毛利家文書

(田端泰子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のしんの言及

【立花】より

…成立当初の〈立花(たてはな)〉の形式と目的は,室内を飾り,それを眺め楽しむということであった。1490年ころになると,花瓶に〈立て〉られる種々の草木のうち,その中心となるものを〈しん〉(心,身,真)と呼び,それに添えるものを〈下草〉と呼んで,それぞれの約則名によって立てられるようになった。それがいわゆる立花(たてはな)様式の誕生になる。…

※「しん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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